三つの業務を担当しています。一つ目は「管理会計」で、経営管理に役立つ会計情報を提供することを目的とする内部報告会計です。具体的な業務としては、企業活動に要した経費や売上げなどを集計して利益を計算することや、モバイルコンテンツごとの利益の計算など。二つ目は、法人税や事業税、事業所税、消費税、源泉税など、会社が支払う税金の計算と管理業務で、三つ目は、サンフランシスコの子会社との連結決算業務です。
私たち本社の経理部には、サンフランシスコ子会社の経理担当者から、「売上げの集計はどうやればいいですか?」「こういう費用は親会社ではどう処理していますか?」といった質問も寄せられます。一つひとつの質問にアドバイスをし、そうした事例を整理することで社内全体の会計処理ノウハウの共有につなげることも行っています。

入社してまだ3年半ですが、東証一部上場や、米国子会社設立、売上高の倍増などを実現し、そのおかげで私も様々な仕事を経験できました。他の企業で経理業務を経験して中途入社してきた先輩から「こんな短い期間で、一連の経理業務をすべて経験できる会社って少ない」と言われて嬉しかったですね。
企業会計には、「管理会計」とは別に「財務会計」というものがあるのですが、私は入社1年目に担当させてもらいました。同時に、東証一部へ株式を上場するための準備作業にも加わりました。2年目に管理会計と税金の管理業務を担当。3年目になるとサンフランシスコ子会社との連結決算業務が加わり、現在に至っています。企業活動に不可欠なお金に関わる知識を幅広く持つことができた分だけ、私が一番やりがいに感じる「人や会社を支える仕事」が、いま、できている。国際税務を習得するという新たな目標もできました!

コンテンツの企画制作開発にかかる費用は、コンテンツディレクターなど制作に関わる人たちが管理しています。しかし、会計や経理の知識を持ち合わせていないので、費用をどの勘定科目につけていいのかなど戸惑ってしまいがちです。そういう人たちにアドバイスするために積極的にコミュニケーションを取っています。大切にしているのは、専門知識を活かしつつ、経理という職種の枠を超え、購買や営業事務的な仕事にも積極的に取り組むことで、社員のみんながコンテンツづくりに集中できる環境をつくることです。
そうした現場対応を通じて感じた、「もっと制作の人たちの事務負担を減らすためにこんなルールづくりをすべきだ」という意見を、提案会議を通じて経営陣にアピールしています。このように、ボルテージの経理業務はデスクに座りっぱなしの受け身の仕事ではありません。だからこそ人を支える手応えを感じられるということを伝えたいですね。