

コンテンツディレクターは、コンテンツの企画・制作を担当します。企画は、恋愛ドラマアプリの場合、ターゲットが「何歳で」「どんな生活をして」「どんな憧れをもっているか」といったところから構想を練り、ドラマのプロット(あらすじ)づくり、登場人物(キャラクター)の考案といった新規コンテンツの立ち上げを担当。制作は、すでに配信されているコンテンツの運営・改善を担当します。入会者数やアクセス数、ユーザーが物語のどの場面でどんな行動を起こしているかといったデータを細かく分析して、新規ユーザー獲得などに向けた施策を打ちます。
どちらもドラマづくりを指揮し、予算管理なども行いますが、ゼロから作品を生むのが企画で、既存の作品をより魅力的に育てていくのが制作です。私は「ルームシェア素顔のカレ」という作品で、入社1年目にキャリア公式サイトの制作、4年目にソーシャルアプリ版の企画を担当。現在はその更新および運営に携わっています。


ソーシャルアプリ版「ルームシェア素顔のカレ」は順調にユーザーを獲得しています。運営業務に携わっていると、ユーザーがドラマにハマっている様子も、ゲームから離れていく様子もデータから判断できます。ミニゲームや季節ごとのイベントを追加して、ユーザーが大幅に増加したときなどは本当に嬉しいですが、反対に、企画が空振りすることもあります。
例えば同作では、イケメンの彼と動物園に行くイベントを追加しましたが、ユーザーの反応はいまひとつ。ルームシェアで、一つ屋根の下でのドキドキを楽しみたいというユーザーの欲求からズレていたんですね。この件で、改めてユーザーの心と向き合い、テーマにあったドラマをつくることの大切さを知りました。ユーザーと対話しながらものをつくる喜びがあります。


就職活動では、モバイルコンテンツ企業やゲーム会社の面接を何社も受けました。その中でボルテージが印象に残ったのは「アート」&「ビジネス」という理念を掲げていたことです。モバイル系の企業で「アート」という言葉は新鮮でしたし、それを、確実にヒットにつなげ「ビジネス」として成功させていることに興味を覚えました。ここなら面白くモノづくりができそうだなと感じたのです。
最終的な決め手はオフィス見学。恵比寿ガーデンプレイスというお洒落なロケーションや、20代の若手が中心で自由な雰囲気であること、なにより一人ひとりが熱く、それでいてリラックスしてモノづくりをしている様子に惹かれました。いま振り返っても、あの日に感じた「ここが一番楽しく仕事ができそうだな」という印象は間違っていなかったですね。